CLIE
「クリエ」サポート


〜アドバイザーに訊け〜解決!「クリエ」バイブル
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第1回:「クリエ」の HotSync トラブルをまるごと解決!


概要:

「クリエ」を使う上で、切っても切れないのがアプリケーションのインストールやコンピュータとファイルやデータを同期する HotSync (ホットシンク)。各種技術の進歩により、USBクレードルを介したローカル HotSync 以外に、LAN や Bluetooth などを利用して HotSync が可能になりました。ネットコミュニケーションカスタマーリンクへのお問い合わせでも常に上位にランクインする HotSync にまつわるトラブルシューティングを「クリエ」 アドバイザーの「なる」さんが解説します。

「クリエ」ネット相談室* なお、本情報についてのご質問等は「クリエ」ネット相談室までお願いいたします。

プロフィール:
なる

ASCII社刊行の「Palm Magazine」では「CLIE Magazine」コーナーを担当。自身のホームページでは、初心者だけでなく上級者にとっても役立つ Tips集や、鋭い切り口のコラムを展開中。「クリエ」関連の掲示板やメーリングリストでもアクティブに活動中。
・ホームページ:CLIE Park

* PDAStyleにてお取り扱いしておりましたアプリケーションは、提供を終了させていただきました。詳しくは、以下のWebページをご覧ください。
「PDAソフトウエア」「ルプラン」サービス及び商品(コンテンツ)終了のお知らせ(2008.12.11)


ローカルHotSync
HotSync は、コンピュータの USB端子にクレードル(もしくはケーブル)を接続して「クリエ」と Palm Desktop の同期を行う。

Palm Desktop のインストールのみを行った場合、HotSync 時にコンピュータと同期する項目として「予定表」「アドレス帳」「ToDo」「メモ帳」「インストール」「バックアップ」があり、別の機種や他のコンピュータ連携アプリケーションをインストールしている場合は「メール」「CLIE Mail」「TVScape」「CLIE Album」「支払いメモ」「カードへインストール」などが追加される。

説明書のとおり Palm Desktop のインストールが終了していれば、あとはクレードルの HotSync ボタンを押すだけで HotSync が始まる(図1)。

動かない場合は、アイコントレイに HotSync マネージャが起動されていることを確認しておこう(図2)。


図1

図2

HotSyncを開始すると、

  1. インストール予約されていたソフトやデータのインストール
  2. Palm Desktop の予定表、アドレス、ToDo、メモ帳と、「クリエ」のそれぞれのソフトの同期
  3. 「クリエ」の環境のバックアップ

が行われる。

現在どんなコンジットがインストールされているかを確認するには、アイコントレイの HotSync マネージャを右クリックして、動作設定を選択する。ここには、コンジットとその動作設定が表示される(図3)。動作設定を変えることも可能だ。


図3

例えば、メモ帳を選択して変更をクリックすると、メモ帳に関する HotSync 機能の動作を設定することが出来る(図4)。


図4

これは、変更直後の一度だけの動作を変えるもので、恒久的に変更する場合は、標準として保存にチェックを入れた上でOKをクリックしないといけない(図5)。


図5
■ローカル HotSync にまつわるトラブルシューティング■

- 「クリエ」上では HotSync が起動されるがコンピュータ側で反応がない場合

  • クレードルとコンピュータの接続を確かめる。
  • BIOS で USB が ON になっていない場合がある。USB のマウスなどが動作していれば問題ないが、初めて USB機器を繋いだ場合は、まずコンピュータ(マザーボード)の説明書をみて USB機器が使える状態にする必要がある。
  • HotSnyc マネージャを右クリックした場合に、ローカルUSB にチェックが入っている事を確認する(図6)。
  • 「クリエ」の HotSync の設定が「ローカル」に、接続設定が「クレードル/ケーブル」になっているかを確認する(図7)。
  • コンピュータ側のデバイスマネージャを確認して、Palm OS Hnadheld(Sony Handheld)に(!)マークがついていないかを確認する。(!)マークが付いている場合はドライバの更新かドライバの再インストールを行う。

最近の機種の CD では Drivers\Hotsync\PalmUSBD.sys Drivers\Hotsync\Clhs009a.inf が用意されているので、ドライバの場所を聞かれたらここを指定する。


図6

図7
上級者向けTIPS:

古い機種では Palm Desktop をインストールするときに自動的にドライバがインストールされるので、c:\Windows\infフォルダを指定する事でインストールが出来るが一度間違ったドライバをインストールした場合は何度やってもその間違ったドライバをインストールすることがあるので、Windows\inf\内を検索してPalmが含まれているファイル(図8)を別の場所に移動しておくと上手くインストールできる。


図8

どうしても接続が上手くいかない場合、Palm Desktop の再インストールを行う。
「アプリケーションケーションの追加と削除」から削除を行い、再起動をした上で再インストールを行おう。

上級者向けTIPS:

これでも上手くいかない場合はレジストリが壊れている可能性がある。レジストリの編集ツール等を使い、HKEY_CURRENT_USER\Software\U.S. Robotics\Pilot Desktop を削除(図9)することでコンジット情報も全て初期化される。


図9


- 「クリエ」もコンピュータも動作し、HotSync が正常に終了するが同期が取れない場合
  • HotSync マネージャの動作設定において、「ファイルの同期」になっている事を確認する(図3)。
  • Windows XP やWindows 2000 Professional の場合、現ユーザーのログインが半角英数字であること、admin権限が与えられていることが必要条件なので確認する。
  • 実際は同期が取れているが、「クリエ」上のソフトのフィルタで表示されなくなっているだけの場合もある(ToDoなどでよくある(図10))。
こういう場合は、再度そのソフトの表示メニューのチェックボックスを変えて表示されるかどうかを確認する。また、コンジット毎に細かい設定が出来るものがあるので(IntelliSync などの詳細で「ペンディングアイテムのみ転送」など)、各コンジットに詳細設定がある場合はそれぞれのオプションを確認しておく必要がある。

図10

- 標準アプリケーションの同期中や同期直後に、FatalError が出る場合は、主に以下の2つが考えられる。

1)データに問題がある場合:


標準アプリケーション4種類のデータをそれぞれ全て選択し、Exportを実行してファイルに出力(図11)し、その後 Palm Desktop フォルダ(標準ではC:\Program Files\SonyPDA\)の下の HotSync ID のフォルダ\datebook,address,todo,memopadフォルダの中身を空にして、再度Palm Desktop 上でインポートを実行。「本体がPalm Desktopを上書き」を選択(図12)して HotSync を実行する。


図11


図12

2)「クリエ」側の内部設定ファイルに問題がある場合:

Palm Desktop フォルダの HotSync ID のフォルダ\Backupフォルダの中身を別の場所に退避し、「クリエ」をハードリセットした上でHotSyncを行う。正常に終了した場合は、退避したBackupフォルダから、順次必要なファイルをダブルクリックでインストールしていく。


バックアップ及び、リストア中にエラーが起きる場合:

-NetFront 等は、Backup からの復帰が出来ない場合があるので、その場合はハードリセット後、NetFront のみをインストールした上で、再度リカバリを行う必要がある。

-ハードリセットを行った時点で ROM から自動的に展開されるファイルがある。これを削除した上でメモリの使用量ギリギリまで使っている場合などは、リストア時にメモリが足りなくなり、リカバリに失敗する。ハードリセット直後に展開生成されるファイルを削除した上でリカバリを行う事で対応できる。

-BuckupBuddy は OS5 に対応していないので、現段階ではインストールしてはいけない。 また OS4 以前の機種の BackupBuddy 上で ATOK系のファイルでバックアップが取れない場合は、ATOK の使用を停止して、「クリエ」のリセットを実行した上で一度 HotSync を行い、その後バックアップ対象から外す必要がある。


各種追加コンジットのトラブルシューティング

IntelliSync や、軽快電話、宛名印刷ソフトのコンジットなどをインストールし、その後使わなくなってアンインストールした場合、標準の Palm Desktop のコンジットがなくなる場合がある。この場合、
  1. 各種コンジットをアンインストール
  2. Palm Desktop のアンインストール
  3. 再起動
  4. Palm Desktop の再インストール

の手順で作業する必要がある。
また、OS によってはこれを行っても、コンジットが復活せずにレジストリの削除を行う必要がある場合もある。


アプリケーションのインストール時の問題

- インストール予約しても HotSync 時にインストールされない場合は、HotSyncID を再度確認する。また、Palm Desktopフ ォルダの HotSync ID のフォルダ\Install\の下にインストールするファイルのコピーが置かれるので予約した後に確認してみよう。

- 大きなファイルを予約してしまい何度やっても上手くインストールできない場合、同様にインストールフォルダに置かれているファイルを削除した上で HotSync をする。

よくあるお問い合わせ

HotSync の接続の方法について
http://qa.support.sony.jp/solution/S0008290000020/

Palm OS Ver.3.5.* USB 接続で HotSync ができない場合の確認事項
http://qa.support.sony.jp/solution/S0008290000021/

Palm OS Ver.4.*,Palm OS Ver.5.* USB 接続で HotSync ができない場合の確認事項
http://qa.support.sony.jp/solution/S0109030000596/

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LanSync
本来 LanSync は、ネットワーク上に繋がっているコンピュータ(A)で普段 HotSync を行っているユーザーが、同じネットワークに繋がっているコンピュータ(B)のクレードルを通してコンピュータ(A)と HotSync を行う機能だ。

これの発展として、無線LANが使える「クリエ」で直接コンピュータ(A)と HotSync を行う事が出来る。今ではこの方法が有名だが、自宅でネットワークを構築している人、家族でそれぞれ「クリエ」を使っている人などは、意外に便利な使い方が可能だ。

例えば普段書斎などのコンピュータで HotSyncを している場合、居間にもコンピュータとクレードルがあれば、居間のコンピュータのクレードルからも書斎のコンピュータと HotSnyc が出来るのである。また居間のコンピュータでは、別の「クリエ」とローカル HotSnyc していても問題ないため、家族の「クリエ」を居間のコンピュータで管理することもできる。

これの発展として、CFスロットを持つ「クリエ」の場合は、PEGA-WL100 や PEGA-WL110 を使用して直接母艦のコンピュータと HotSync をすることができる。


●別のコンピュータのクレードルを使う場合の設定方法

まずは、HotSync のデータを同期させるコンピュータ(以下、プライマリコンピュータ)、実際にクレードルを繋ぐコンピュータ(以下、セカンダリコンピュータ)の双方に PalmDesktop がインストールされていることを確認する。
それぞれのコンピュータで通常の HotSync を終了させ、繋がることを確認する。

 ■プライマリコンピュータの設定
   ・アイコントレイの HotSync アイコンをクリックして、ネットワークにチェックを入れる。
   ・「起動/接続設定」の「ネットワーク」タブで、実際に HotSync したいユーザーにチェックを入れる。
   ・「TCP/IP の設定」ボタンをクリックして、IPアドレスとコンピュータ名を確認する。
   ・必要であれば「サブネットマスク」を指定する。
 ■セカンダリコンピュータの設定
   ・ローカルUSB など接続を行う方法にチェックを入れる。
 ■「クリエ」の設定
   ・HotSync のメニューから「LANSyncの設定」を選択し LANSync を選択する。
   ・「プライマリコンピュータの設定」で、プライマリコンピュータ名、プライマリコンピュータのアドレスにそれぞれ、確認した値を記入する。
   ・必要であれば「サブネットマスク」を指定する。

これで、セカンダリコンピュータのクレードルに載せて HotSync ボタンを押せば、まずセカンダリコンピュータで HotSync が起動し、転送のメッセージの直後に、プライマリコンピュータ側で、HotSync が起動される(図13)。


図13



●無線LANカードを使って「クリエ」とプライマリコンピュータで HotSyncす る方法

「別のコンピュータのクレードルを使う場合の設定方法」に沿ってプライマリコンピュータと「クリエ」でのローカルHotSyncと、プライマリコンピュータの設定を終了させる。

 ■「クリエ」の設定
   ・プライマリコンピュータ名には、「!!」を入力する。
   ・アドレスとサブネットマスクは「別のコンピュータのクレードルを使う場合の設定方法」と同様。
   ・「モデムHotSyncの設定」でネットワークを選択。
   ・HotSync 画面で、モデムを選択、サービスは Wireless LAN を選択する。
   ・電話番号は入力する必要はない。

これで、HotSync の画面から、HotSync アイコンをタップすれば、プライマリコンピュータとの間で無線LANによる HotSync が開始される。

■LanSyncにまつわるトラブルシューティング■
- LanSyncを行う場合は一度母艦になるコンピュータとローカル HotSync を行っておく必要がある。

- HotSnycマネージャを右クリックした場合に、ネットワークにチェックが入っている事を確認する(図14)。


図14
アイコントレイのHotSyncマネージャを右クリックして、起動/接続設定のネットワークタブで、LanSync をするHotSyncIDにチェックが入っているかを確認する(図15)。

図15
またこの画面の TCP/IP の設定でIPアドレスを確認(図16)し、「クリエ」側の設定画面に入力する必要がある(図17)。

ホスト側のIPアドレスを自動で取得しているとHotSyncをする度に設定をしなければならないので、実質的にはルータなどを導入し固定ローカルアドレスで指定しておく必要があるだろう。


図16


図17
- 「クリエ」にネットワークカードを挿しての LanSync では、プライマリコンピュータ名に値が入っていると接続できないため毎回このフィールドを消す必要がある。これを回避するためには、プライマリコンピュータ名に「!!」(図18)を入力しておくこと。


図18
よくあるお問い合わせ
PEGA-WL1** ワイヤレス LAN を利用して HotSync できない場合の確認事項
http://qa.support.sony.jp/solution/S0210180000842/

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Bluetooth HotSync
クレードルをコンピュータに接続しなくても、コンピュータと「クリエ」の双方に Bluetooth の機能があれば、ワイアレスでの HotSnyc が可能だ。

「クリエ」には専用Bluetoothモジュール「PEGA-MSB1」のドライバをインストールし、再起動後、環境設定のBluetoothタブでBluetoothをONにする。ドライバのインストールは OS4以前の「クリエ」の場合、インストーラから基本ソフトウエアを選んで、Bluetooth モジュール用ソフトウエアのインストールをクリックすればOK。その後はインストーラが自動的に実行されるので、Bluetooth環境設定ユーティリティ(必須)にチェックが入っているのを確認して「次へ」をクリックすれば自動的に「クリエ」のインストールツールに必要なファイルを渡してくれる。

ドライバはそれぞれのファイルサイズこそ小さいが、数が結構あるために、インストールした後はCLIE FilesやMS Gate、またはMcFileなどで、きちんと内容を確認することをお奨めする。後になって「このファイル知らな〜い」などと削除しないようにしよう。その後HotSyncをして、表示に従い「クリエ」をリセットしておこう。最後に終了をクリックして終了させる。

* OS5 以降ではドライバが違うのでCDからインストールしないように注意する必要がある。OS5 以降の機種に関しては、http://www.nccl.sony.co.jp/download/C-W009-002-01/index.html からダウンロードしてインストールする。



コンピュータ側は、BluetoothSuite(もしくはメーカー提供のBluetooth 設定ソフト)を起動し「各種設定」の「確認」画面から「Bluetooth COM Port - SERIAL」のCOMポートを確認しておく(*1)。

次にボンディングを実行する(図19)。範囲内の Bluetooth デバイスにMSB1が表示されるので、右クリックからボンディング実行(機器信頼関係を設定すること:「クリエ」との接続時にパスキーの入力を省略できる)を選択する。

これで、「クリエ」とコンピュータ間の設定及び基本的な接続は完了だ。

コンピュータ上の HotSync マネージャの起動/接続設定を開いてローカルタブのシリアルポートの設定を*1で確認したポートを指定し、「ローカルシリアル」にチェックを入れる。

図19



次に、「クリエ」側で環境設定の接続を選択して新規設定で Bluetooth の設定を作成する。以上で設定は終了だ。

「クリエ」のHotSyncを起動して、「接続」から先ほど作成した Bluetooth を選択(図20)し、真中の大きな HotSync マークをタップする。これにより HotSync が開始される。


図20
■Bluetooth HotSync にまつわるトラブルシューティング■
Bluetoothによる HotSync は、シリアルHotSyncとして扱われる。シリアルケーブルの代わりに Bluetooth が使われているイメージだ。

そのため、シリアルのCOMポートの設定や、HotSnyc マネージャを右クリックした場合に、ローカルシリアルにチェックが入っている事を確認する(図21)。

図21
よくあるお問い合わせ
PEGA-MSB1 Bluetooth 接続でバイオと HotSync する方法
http://qa.support.sony.jp/solution/S0206210000736/

クリエ全般 Bluetooth 接続でバイオと HotSync ができない場合の確認事項
http://qa.support.sony.jp/solution/S0206210000737/

PEG-NZ90,PEG-TG50 Bluetooth 接続で HotSyncする方法
http://qa.support.sony.jp/solution/S0303070000992/

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赤外線HotSync
赤外線も Bluetooth と同様に、ローカル HotSync のシリアルケーブルが赤外線になったものであるため、COMポートの設定などを確認する。
HotSync マネージャもローカルシリアルもしくは赤外線のチェックを確認する必要がある。

また Windows 2000 で赤外線HotSync がうまくいかない場合は、Infrared Monitorを停止させるとうまくいく場合がある。
「マイコンピュータ→コントロールパネル→管理ツール→サービス」の一覧から「Infrared Monitor」[停止]、さらに「スタートアップの種類」を「手動」にしておく必要がある。

よくあるお問い合わせ

Palm OS Ver.3.5.* コンピュータ と赤外線 HotSync を行う方法
http://qa.support.sony.jp/solution/S0012200000183/

Palm OS Ver.4.*,Palm OS Ver.5.* 赤外線 HotSync を行う方法
http://qa.support.sony.jp/solution/S0108010000561/


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